学生インタビュー

2024年9月29日(日)長久手キャンパス・ミニシアターにて
学生による自主公演を開催


創作表現専攻の刈馬ゼミ・角田ゼミの合同企画として、両方のゼミを履修している学生の脚本・演出による学内公演 「空白~アイの愛した世界~」が上演されました。

2つのゼミを履修できるという専攻の学びの特色の一つである『副ゼミ制度』が結実した企画といえます。

今回の企画について企画代表の西川由里子さんにお話を伺いました。

―公演を終えた今の気持ちを教えてください。

一番は「走りぬいた!」「終わった!」という達成感。
自分でも「こいうことをやれるんだ」という実感もあります。
とてもいい経験になりました。

今思えば「もっとこうしたかった」という所はありますが、 そこは、これからゼミの卒業公演に活かしていきます。

―今回の企画を考えた経緯について教えてください。

3年生までの夏休みは何となく過ごしてきたけど 、4年生になって、大学最後の夏休みに何もしないで終わるのは嫌だと思った。
せっかく出来る環境にいるのだから、自分がやりたいことをやろうと思って企画しました。

―作品について教えてください。

今回の企画のために書いたわけではなく、1年生の時に書いた作品なんです。
自分の好きなモノ・好きなコトを詰め込んで出来た作品。

Web上のフリーサイトに掲載していて、何度か高校演劇で上演したいと言われたこともありました。
実際に上演した映像をご厚意で見せてもらったこともあって、感慨深かったです。
それによって作品の粗が見つかったので、加筆修正をした物を今回の企画に使用しました。

―仲間との共同作業はどうでしたか?

私自身、企画をするのが初めてで未熟なため、連携が難しいこともありました。
練習期間は約2か月間でしたが、キャストがなかなか揃わず練習が思うように出来なかったことは残念でした。
それでも仲間が付いてきてくれて感謝しています。

この企画は私だけのものではなく皆で作り上げていくもの。
自分の考えを押し付けるのではなく、良い意見は取り入れながら、皆で一緒に作り上げることができて良かったです。

―西川さんにとって演劇の魅力は何ですか?

自分が持っている世界を表現できる場所。
高校演劇の頃から7年戯曲を書いてきました。
自分の妄想する世界をアウトプットして、他の人に見て楽しんでもらえる喜びと、何より共感してもらえることが嬉しいです。

―今後も創作活動を続けていきますか?

今後も戯曲の創作は続けていきたいです。
引き続きWeb上のフリーサイトにも掲載していきます。

―どのようにして書いていますか?

私は小さい頃から妄想することが好きでした。
今でも常日頃、妄想していることが戯曲に繋がっています。

高校の頃は自分の好きな世界観やキャラを題材に独学で戯曲を書いていたけど、大学に入って書き方や話の展開の仕方などを学び、論理的に考えることができるようになりました。
そのおかげで、自分の考えが整理できるようになり、今はこれらの学びを活かして書いています。

―後輩へメッセージをお願いします。

やりたいことは今のうちにやっておけ!

思っていること、やりたいことがあるなら間違いなく大学のうちにやっておくべきだと思います。
一番何でもできる時間だと思う。 
「こういうことをやってみたい」というものが1個でもあるなら、それが何でもやってみる。
そうすれば、自分の中に経験として残るし、この後の人生に活かせると思います。

―刈馬先生からのコメント

ゼミを受け持って8年になりますが、自分で公演を打ちたいと学生に言われたのは初めてのことでした。
照明や音響の設備がない教室での公演なのでどうしたらいいか、入場料を取れないという金銭的な問題など、相談に乗りながら進めました。
戯曲を書き上げるだけでなく、それを上演する、公演にするための苦労を学ぶ機会になったかと思います。
とはいえ、あくまで自主企画なのでなるべく口出しせずに見守る姿勢でいました。
困難を乗り越えて無事上演できたのは、ひとえに当該学生と座組の努力の成果です。
積極的に「やりたい!」を実現させた行動力と、それを支えたメンバーに心から拍手をおくりたいと思います。

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