小倉ゼミと柳井ゼミのコラボレーション企画
11月5日(水)にゼミの時間を使って、学生の発案で小倉ゼミと柳井ゼミのコラボレーション企画が行われました。企画したのは2年生の小倉ゼミ生と柳井ゼミ生。授業内容も両ゼミ生同士で話し合って決めました。


課題に選んだ作品は、梶井基次郎の短編小説『檸檬』。
この小説は『BUNGO 日本文学シネマ』で映像化されているため、小説の解釈の仕方や小説が映像化されるとどう表現されるのか等を話し合うことができ、小説ゼミである柳井ゼミと映画ゼミである小倉ゼミのどちらにとっても適した作品と言えます。
授業内では4つのグループに分かれ、お互いに意見を出し合いました。
小説を読んだ印象から物語の時間帯が『夜』と感じた学生と、『昼』と感じた学生とに意見が分かれるという一幕があり、同じ作品を読んでいても人によって解釈が違うことが返って面白く感じられる場面でした。


自分が感じた内容に正解・不正解はなく、自分の考えを話し、他の人と意見を共有することで新たな解釈が生まれ、自分の考えが深まるという貴重な時間になったと思います。
小倉先生から「小説から映像化するときに小説の中のどの要素を抽出するかはシナリオライターによって違う」というお話がありました。また「『伊豆の踊子』のような何度も映像化されている作品を見比べてみると作品によって解釈が全然違うので面白いですよ」ともおっしゃっており、“違いを観る”という作品の楽しみ方があることを教えていただきました。
ゼミは違っても学びの内容には共通点があります。普段は別々で学んでいるゼミがこうして一緒に学ぶことで、今後の研究や作品作りに活かせると良いと思います。

