政倉祐子ゼミ
感性を心理学の観点から捉え、実験やデータといった論理的な分析を行うゼミ
まず政倉ゼミ3年の方へのインタビューから。
――お名前をお願いします。
椋下さん(以下、同) 椋下 ちひろです。
――所属ゼミの紹介をお願いします。
メディアと心理学を掛け合わせたゼミです。例えば、広告や写真、音楽のメディアが、どのような条件の元で、人々にどんな印象を与えるのかを数値化しています。
――ゼミの雰囲気はどんな感じですか?
個人作業なので、あまりワイワイした感じではなく、黙々と作業をする感じです。分からないことがあれば、友人同士で聞き合うといった雰囲気です。集中して作業を進めることができます。
――ゼミの自慢話はありますか?
人数が他のゼミに比べて少ないので、政倉先生からの手厚いサポートを受けられるところが良いところで、かなり助かっています。個人作業で毎時間一人一人に政倉先生がついて、声をかけてくださいます。こちらから声をかけなくても政倉先生から声をかけてくださるので、色々と質問しやすいです。
――ゼミで学んだことや、学んでいることは何ですか?
3年生では、前期で実験のやり方を教えてもらい、みんなで1つの実験のやり方を学ぶという目的で進めました。後期では、それぞれでテーマを決め、個人的に作業を進めています。現在は卒論に向けてテーマを決めたので、これから実験の素材を集めと実験の準備をしている最中です。
――ゼミでの思い出は何かありますか?
夏休みに兵庫県へ先生も一緒に行ったことです。みんなで高速バスに乗って行き、中華街で食べ歩きをしたり、ハーブ園に行ったりして少し仲が深まったかなと思います。
――政倉先生の好きなところ、面白いところはありますか?
優しいところです!雰囲気からして優しさが滲み出ているというか、本当にリラックスして、ホッとして受けられるゼミです。
――卒業プロジェクトのテーマや内容を教えていただきたいです。
私は「音楽の聴衆による印象について」を大きなテーマとして掲げています。具体的には、音楽に歌詞がある場合とない場合で、人によってどう印象が変わるのかを調べています。元の音と歌詞が合っているのか、歌詞があることによって、持つ感情や印象は、歌詞がなかったら違うのではないかということを調べています。
――政倉ゼミに入ったきっかけは何ですか?
動画を編集するなどの作業が少し苦手だったので、論文を書くゼミが良いなと、始めに考えました。そして、メディアプロデュース専攻にいますが、入学する前は心理学も少し学んでみたいと思っていました。そこで、政倉先生の「メディアと心理学」という授業を受けて、面白そうだなと思い、政倉ゼミに入ることを決めました。
――政倉ゼミに所属する前に取っておくと役立つ授業はありますか?
政倉先生の「メディアと心理学」です。私もその講義を受けてゼミの内容に興味を持ちました。本当にゼミでやることの基礎で、知識を得るためにとても良い授業だなと思います。また、他の講義との関係で私は受けられていないのですが、「メディアデータ分析」おすすめです。この授業はゼミでやることとかなり内容が近いと思うので、もし悩んでいる人がいるなら、まずこの授業を受けてみると、自分に合っているのかどうかが分かると思います。
――実際、政倉ゼミに入って感じたことはありますか?
入る前はデータを扱うので、少し難しそうだなと思っていました。しかし、政倉先生が最初に基礎から教えてくださって、毎授業声をかけてくださるのであまり難しいことはなく、そこが少し意外だったと思います。
――最後に、これからゼミに入る人たちへメッセージをお願いします!
私と同じようにデータを使うことが少し重そうだなと思ったり、大変そうだなと思ったりする人もいるかもしれませんが、本当にそんなことはないです。1から教えていただけるのであまり抵抗感なく、作業を進めることができます。一度、政倉先生の「メディア心理学」や、「メディアデータ分析」の授業を取ってみて、そこまで難しくないってことを体感してみてください。
――はい、ありがとうございました!
つぎに政倉ゼミ4年の方のインタビューです。
――お名前をお願いします。
高谷さん(以下、同) 高谷 芽生です。
――所属ゼミの紹介をお願いします。
人間は目や耳から受け取る情報で何らかの印象を感じ取っています。この、主観的で論理的には説明しにくい「感性」と呼ばれるものを心理学をベースに分析し、分析結果を今後のメディア表現にどう活かしていくのかまで考えるゼミです。
――ゼミの雰囲気はどんな感じですか?
パソコン作業が中心なので、メディプロのゼミ1位2位を争うくらい静かだと思います(笑)静かではありますが、分からないことがあれば気軽に質問できる雰囲気です。
全体の流れとしては、卒業論文の完成を最終目標に進めていきます。まず、3年前期では文献講読や分析の練習といった、卒業論文の執筆に必要な基礎知識を学びます。3年後期では卒業論文の研究テーマを決めて1つ目の実験を、4年前期で2つ目の実験を行います。そして、4年後期では分析結果をメディア表現に活かすための応用例を考え、12月中頃までに卒業論文を完成させる、といった流れです。
――ゼミの自慢話はありますか?
メディアに関して理論的に考えられるようになるところだと思います。誰でも簡単にものづくりを始められる現代だからこそ、“なんとなく”ではなく明確な意図を持って作品を制作できることは、大きな強みになると思います。
――ゼミで学んだことや、学んでいることは何ですか?
先ほどの回答と重複しますが、直感に頼りきらないものづくりです。ゼミ外での制作活動にも役立っています。
――ゼミでの思い出は何かありますか?
1番ってなると今、絶賛卒論の締め切りに追われていることです。あと1か月を切ったので急に焦りを感じています(笑)
――政倉先生の好きなところ、面白いところはありますか?
たくさんありますが、1番は親身になって話を聞いてくださるところです。高校までと比べて、大学は先生と関わる機会が少ない気がしますが、政倉先生にはゼミのことも、それ以外のこともたくさん相談させていただきました。一緒に話していて、学生がどんな研究をするのかを純粋に楽しみにしていることがひしひしと伝わってきます。
――卒業プロジェクトのテーマや内容を教えていただきたいです。
卒論のテーマは、「日本の伝承遊びの印象評価」です。折り紙や、あやとりなど、複数の時代をまたいで伝承されてきた遊びがどのような印象を持たれているかを調査することで、今後の玩具制作に寄与することを目的としています。
――政倉ゼミに入ったきっかけは何ですか?
高校で研究発表をする機会があったのですが、先行研究をまとめただけで終わってしまい、大学では自分で調査、分析したものを形にしたいと思うようになりました。そんな中、政倉ゼミは自分の興味と合致していて、政倉先生の授業を受けてみた結果、先生との相性も良さそうだなと思ったことが決め手でした。
――政倉ゼミに所属する前に取っておくと役立つ授業はありますか?
どのゼミにも言えることだと思いますが、所属したいゼミの先生が担当する授業の事前履修をおすすめします!政倉ゼミの場合は、内容が人間情報学部や心理学部と共通する部分あるので、余裕があればそれらの学部開放科目を履修してみてください。より理解を深められると思います。
――実際、政倉ゼミに入って感じたことはありますか?
改めて自分はこの分野が好きなんだなと再認識しました。ゼミの学習を通して、高校時代より関心の幅も広がりました。
――最後に、これからゼミに入る人たちへメッセージをお願いします!
ゼミを決める前に、自分が時間をかけて挑戦してみたい分野は何なのか、じっくり考える時間を設けてみてください。その結果、政倉ゼミに興味を持ってくれる人が1人でもいたら嬉しいです。
――はい、ありがとうございました!
政倉ゼミの内容をもっと知りたくなった場合は、学部のウェブサイトもご覧ください!
https://souzou.aasa.ac.jp/momp/政倉祐子ゼミ
[3年生]
取材日:2023年11月21日(火)
場所:アトリエ(アネックス)
取材担当:
インタビュー、記事=杉本琴亜(1年生)
記事校正 、写真撮影、写真補正=長谷川果穂(3年生)
※学年は2023年度のもの。
[4年生]
取材日:2023年11月21日(火)
場所:アトリエ(アネックス)
取材担当:
インタビュー、記事=伴琴未(1年生
記事校正 、写真撮影、写真補正=長谷川果穂(3年生)
※学年は2023年度のもの。