ゼミで学ぶ専門テーマ
人の感性を分析しメディア表現に活かす
現代メディア社会と、ゼミの専門領域
このゼミでは、人の感性を“ものやことに対し、無自覚的、直感的、情報統合的に下す印象判断の能力”と定義し、映像や音楽などの視聴覚コンテンツが人の感性にどのように働きかけるのかについての分析を行います。
私たちは日常生活の中で、さまざまなデバイスを通してさまざまなデジタルコンテンツを視聴し、それらを情報として受け取り、印象判断をしています。例えば同じ音楽でも、衣装や照明の演出によって受ける印象は異なります。衣装や演出による音楽の印象、色彩やレイアウトによる広告の印象、文字のフォントや位置による装丁の印象など、各コンテンツの具体的な要素が人の感性に与える影響についての分析と、分析結果を活かした表現の提案を目指します。
専門性を身に付けるために
このゼミのベースとなる領域は心理学です。メディアを扱う専攻の学生として興味のあるテーマを各個人で設定し、文献調査、分析の計画・実施・考察、分析結果を活かしたメディア表現の提案を行います。最終成果として、卒業論文の執筆と成果発表を行います。
ゼミを通して学んでほしいこと
心理学は、メディア社会はもとより日常生活において私たちが利用するものや情報すべてに関連する分野です。人間の知覚・認知・感性の働きに関する心理学の知識をもとに、日常生活の中のものやメディアによって伝えられる情報について、客観的かつ分析的に捉える視点を養ってください。
卒業論文・卒業制作の例
卒業論文
・製菓パッケージにおける典型的な配色と色が及ぼす効果
・舞台の公演ポスターが印象に及ぼす影響
・SNSで使用される宣伝文章と絵文字が与える印象について
・BGMによる演出がテーマパークの印象に及ぼす影響
・災害発生時のアナウンスメントから受ける印象と避難指示音声としての適性の検討
・ロゴマークのデザイン・色彩・素材の組み合わせが印象に及ぼす影響について
羽ばたく卒業生
旅行会社、ホテル、アパレル、舞台の演出、番組制作など、さまざまな分野で活躍しています。