ゼミで学ぶ専門テーマ

個人制作とグループワークの両輪で、あなたの創造力を社会化する

現代メディア社会と、ゼミの専門領域

このゼミでは、様々な現代的メディアを用いた表現制作、またはデザイン分野に関する研究論文の執筆に取り組みます。あなた自身でテーマや目標を決め、独力で完成させる経験を通じて、表現力(/論述力)や、自己プロデュース力を磨きます。同時に、展示会の運営や作品カタログの制作など、成果を社会に発信していくための企画にもゼミ全員で取り組み、グループワークの力やコミュニケーションスキルを育てます。

「ゼミ3、4年生と卒業生が合同で開催した展示シリーズのPV」

専門性を身に付けるために

個人制作のおもな分野は、グラフィック(イラストやポスター)、エディトリアル(編集や造本)、映像(アニメーションや短編映像)、アナログ/デジタルゲーム、ミクストメディアやインスタレーションなどです。企画によっては、2人以上での合作も可能です。ただし分野やテーマを自分で決められるからと言って、成果も自己満足で良いということではありません。教員は、あなたの「やりたいこと」が「大学の卒業研究として成立する質」に達するよう、個別に指導します。たとえば企画書によるコンセプトのチェック、ディスカッションによる軌道修正、直近の目標の明確化、参考作品の紹介などです。

ゼミを通して学んでほしいこと

自分のアイデアを形にできる、確かな表現力と制作力(論述力)を学んでほしいと思っています。ですが、その目的は職業的な表現者やデザイナーを目指すためだけではありません。作品を形にするとは、個人的な動機から出発して、知らないことに挑み、対処できない巨大な問題を小さく分解、一つ一つ克服して、独りよがりを超えた「必然」に向かう行為です。その学びは、業種や進路に関係なく、これからの社会でどんな人にも必要な「創造性」を養うことだと考えています。

卒業論文・卒業制作の例

●価値観の違いを尊重し歩み寄ることをテーマにした謎解き×脱出ゲーム
●「統一感」と「バリエーション」を両立させたマスコットキャラクターの運用実践
●ジェンダー問題を表現した手描きアニメーション
●ニュースのアーカイブ映像から人間の所作を抽出したマッシュアップ映像
●名古屋コーチン協会のアプリのためのキャラクターデザイン
●漢字の運筆や筆勢を立体物として表現したアート・オブジェ

2024-25年のゼミ展の作品集HPはこちら:https://abesemi21.wixsite.com/seisai/

羽ばたく卒業生

広告制作会社プロデューサー職(愛知)、広告代理店営業職(愛知、東京、大阪)、映像制作会社ディレクター職(東京)、映像制作会社技術職(愛知、東京)、グラフィックデザイナー(愛知)、インテリアデザイナー(東京)、システムエンジニア(東京、名古屋、長野)、印刷会社制作職(愛知)、印刷会社営業職(愛知)、服飾・メガネ等店舗接客・販売職(愛知/東海)、不動産会社店舗勤務(愛知/東海)、大学・学校職員(愛知、神奈川)、地方銀行(岐阜)、公務員(愛知)など

ゼミ活動の様子